【コラム】キャリアについて 第二回
「キャリアについて」の第二回目です。
キャリア意識調査を実施し、3年後にはこうなっていたいとか、それぞれの職場における従業員の目標が定まってきたところで、企業も従業員に求める能力を開発する為に教育・研修を行います。従業員も3年後にこうなっていたい、こうなりたいという青写真ができているからこそ今の仕事に傾注し、場合によっては自発的な残業も含めヤル気が漲り、頑張る姿勢が見られるようになります。
このように、企業が従業員の仕事をする上での意欲を高めていくことは大変重要で、それぞれの従業員がどのようなキャリア・プランを立てているのかを把握し、目標に向けて後押ししてあげる配慮が必要です。先のない企業では誰もが働きたくないものです。
さて、キャリアを形成していく段階はいろいろな説がありますが、キャリア=歴史の概念から、まず年齢に影響されることが多いでしょう。一人の人間としての人生が仕事を通じてどのように変化していくのかを5年の年齢層で分類したモデルが「レビンソンのモデル」です。
前回「マズローの欲求」についても触れましたが、人間は社会に認められたい欲求が必ずあり、最終的には自由で創造的な自己表現(英語で言うと、Self-Achievement)を目指します。レビンソンも、キャリアの追究とは『あくまでも「自分らしさ」を求めていくこと』と言っています。
レビンソンは生き方や豊かさをキャリアに結び付けて分類をしていますが、実際、職場で「キャリアの転換」を考えることは、よほど会社が終身雇用で高給料、将来の重役の保証をしてくれない限り誰にでも起こり得ることでしょう。キャリアの転換=転職とすぐに結びつけがちですが、社内での転換もまた考えられます。
実際弊社にお越しになられる求職者の転職動機を見ていますと、「同職種(例えば営業職)での転職=就職しやすい」が多いのは確かですが、「10年近く経理職をやっていたけれど5年後は管理職になりたいので」という理由で、今は営業職への「キャリアの転換」を希望する方も多く見られます。但し、中途採用は経験者=即戦力を重視する傾向が強いので、よほどのポテンシャルを感じさせるものがないと「転換」も難しいと言えます。
同じ仕事を同じ会社で長く続けていますと、自分に課された責任・義務をこなしていく一方、このままでいいのかな?と思う時が出てきます。転職にしろ、初めての就職にしろ、まず、最初はどこかの会社に就職(就社)しなければなりません。最近では就職しても少しでも合わないと判断した場合、すぐに辞めてしまう若者も増えてきましたが、基本的には長い就職活動を通じ、行うべく仕事の内容をイメージして職業選択を自己の責任で行ってきたのですから、すぐに合うかどうかを判断するというより、入ってからどのように仕事をこなし、どのようにキャリアを形成し、最終的には認められ(ある程度偉くなり)、その会社にとって存在感ある人物になっていたいと思うものです。その次の段階として果たして向いているのだろうか?他に何かあるのだろうかと思い始める時期が来るのでしょう。
次回も引き続きキャリアについて述べていきます。


